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∫ 高校物理のバイブル

今日は、僕が高校の時に出会って、すごく感銘を受けた
高校物理のバイブルとも言うべき不朽の名著をご紹介します。

駿台予備校講師、山本義隆先生の「物理入門」!

今はだいぶ版が変わって、「新・物理入門」になっているようです。
書店でなかなか見つけられないので、中身が当時と変わってないか確認できません。
おそらくそんなに大きくは変わってないことと思いますが。
現在、アマゾンでは中古しか買えないようですが、駿台文庫から買えるようです。

新・物理入門 (駿台受験シリーズ)
新・物理入門 (駿台受験シリーズ)山本 義隆

駿台文庫 2004-05
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受験テクニックに偏重した解き方重視の参考書と違って、
物理の本質的な骨格の部分に重きを置いて書かれているのが特長。

その意味では、物理に興味のない人にとっては、
無駄にハイレベルと感じてしまうかもしれませんが、
大学で物理を志そうと思っている高校生にとっては、
これを読んでいるか読んでいないかで
大学初年度の授業の理解度が大きく変わってくることでしょう。

大きな違いは、基本的に微分積分を容赦なく使っていること。
高校物理の教科書では、微分積分をいっさい使わずに説明していますが、
これは通常、微分積分が高校3年の数学で習うのに対し、
物理を前倒しで教えるためには、そうせざるをえないという事情があります。

しかし、敢えて言うならば、
微分積分を使わずして、物理を理解するというのが、そもそも無理な話。
(科学読み物的な理解なら、別ですが・・・)
その結果、ごまかしを入れて強引に誘導するか、
論理の順序を意図的に反転させて、微分積分を回避するか、
天下り的に式を羅列するという状態になってしまっています。

そもそも、物理に興味を持つ人種というのは、
厳格な論理性を好む人(つまり、理屈っぽい人・・・笑)なわけで、
ごまかしで説明されたのでは、興味を持とうにも持てなくなってしまいます。

この本は、あえてそのタブーを犯して(タブーかどうかは知りませんが・・・)
微分積分をバリバリ使うことによって、
本来の物理学の論理性を保ったまま、書かれているので、
多少ハードルは高いですが、
本当の意味で物理を理解したい人にとって、
これほどよい参考書はありません!


もちろん、微分積分のことだけでなく、
山本義隆先生の才によるところも大きいです。
大学の教科書は、当然、微分積分など数学を駆使して書かれていますが、
この本の驚くべきことは、高校の範囲の数学のみで記述されていること。
高校数学をきっちりマスターしていれば、必ず、読めます!

僕が高校時代にこの本に出会えたのは、ほんとに幸運だったと思います。
この本と出会ったきっかけは、
熱力学で断熱変化を記述するポアソンの法則の導出が知りたかったこと。
PVγ = Const. という式ですが、
この式は、どんなにごまかしても、微分積分を使わずに導出するのは困難。
そこで、教科書では、苦肉の策で、「くわしい理論によると・・・」と書かれていたのです。
これで一気にモティベーションがダウン(笑)

せっかく、ここまで辛うじて一歩一歩理解しながら、
自力登頂を目指していたのに、
途中でエレベータに乗らざるを得なくなった気分といえば分かるでしょうか(笑)

そこで、この導出が載っている参考書はないかと探し回って、
唯一、見つけたのがこの本だったわけです。
しかも、導出は、わずかの3行です!(笑)
その時、微分積分の威力と必要性というものを思い知りました。
(たった3行の数式を「くわしい理論」と書かざるを得ない事情っていったい・・・)

そして、この本を即購入!
まだ、高2で微分積分は全く習ってませんでしたが、
この本が読みたい一心で短期集中で微分積分を独学で習得したのち、
この本を読みふけりました。

今、読んでもほんとにすばらしい内容です。
大学で物理を学びたい高校生はもちろん、
物理を始めたい社会人の方にもおすすめの書です!


こんな名著を書かれた山本義隆先生の授業、一度、受けてみたかったなあ。
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物理>雑感 | コメント(0) | 2011/04/17 11:22
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